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“小ナベツネ”がチームを強くする。
清武騒動に思う「優秀な編成マン」。 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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photograph byKyodo News

posted2014/12/26 10:30

“小ナベツネ”がチームを強くする。清武騒動に思う「優秀な編成マン」。<Number Web> photograph by Kyodo News

事の発端は2011年オフ、清武英利球団代表(当時)が、巨人のコーチ人事を巡り不当な介入を受けたとして渡邉恒雄顧問を告発したこと。その後、訴訟合戦に発展。東京地裁は清武氏側に160万円の支払いを命じた(清武氏側は控訴している)。

ビリー・ビーンも、強権を振りかざす編成トップだった。

「マネーボール」で描かれるオークランド・アスレチックスのビリー・ビーンGMも、映画ではブラッド・ピットが演じているので世間のイメージは全く違うが、見方によっては鼻持ちならない強権を振りかざす編成トップであった。

 これがすべてとは言わない。ただ、世のイメージや部下からの評判とは違う強引で嫌な奴であることこそが、プロ野球の編成を成功させる編成マンとしての大きなファクターであるのも、また確かな事実なのだ。

 そういう意味では広島はいいオーナーを戴き、そして巨人はいい人材を失った、ということになる。

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