プレミアリーグの時間BACK NUMBER
“売れ残り”が果たした劇的な復活。
フェライニがマンUで放つ「異彩」。
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byTomoki Momozono
posted2014/11/30 10:50
一度は髪を短く切ったフェライニだったが、トレードマークのアフロも復活し、ピッチ上で存在感を放っている。マンUの異端児はCL出場権奪還を実現できるか。
いまや、ヘディングのたびに歓声が寄せられる。
もっとも、ファンハール1年目の今季マンUにおいて、フェライニが現実目標とされるトップ4復帰への「救世主」となる可能性は十分にある。当人が出場機会と共に自信を取り戻していることは、アーセナル戦後に「全ては上向き。まだまだ良くなる」と、クラブ公式のMUTVで断言している辺りからも窺い知れる。
サポーターからも見直され、得意のヘディングにクリアとシュートの双方でスタンドから寄せられる歓声という、新たなエネルギー源も手に入れた。理想家と現実主義者の顔が共存するファンハールと共に復活を期すマンUで、まずは今季のフェライニ復活劇の成り行きを見守りたい。