原辰徳の名言
得点圏に走者を送ったら、あとは選手が打つのを待つ野球じゃダメ。走者を以下に本塁まで還すか。それを常に考えてチームは動く。だから今季は接戦に強かった。接戦になれば“ヨーシ、ウチのパターンだ”という気に私もなったし、選手もなった。
原辰徳(プロ野球)
2014/10/16
2014年のセ・リーグは巨人が3連覇を達成したが、今季は盤石とは言えなかった。村田や阿部らの主力でも不振に陥れば打順を組み変え、優勝を決めた137試合目までにスタメンのオーダーは106通りにも及んだ。「もちろん打順による大きな役割はある。ただ、我々の野球は打順で役割が決まるわけじゃない。状況によって求められる役割は変わっていく。それが巨人の野球だし、そのための自己犠牲は徹底されている」と原は語る。誰であろうと、何番打者であろうと、必要なときにはバントでも右打ちでもやるという意識がチームに徹底されている。選手全員が1点を取るために必要なことをやる。これが巨人の強さなのである。
Number862号(2014/10/02)