オフサイド・トリップBACK NUMBER
ファンハールが見誤ったものは何か。
システム変更、選手補強、プレミア。
text by
田邊雅之Masayuki Tanabe
photograph byAFLO
posted2014/10/02 10:40
昨季終盤に暫定監督を務めたライアン・ギグスコーチと、ファンハール監督。優勝を目標に掲げ、CL出場権獲得は至上命題だったユナイテッドは果たして浮上できるのだろうか。
強豪との対戦が続く秋をどう乗り越えるのか。
ただし長期的なチーム作りの観点でみれば、4バックへの移行は後退を意味する。ファンハールは「新しいシステムに変更した以上、我々はもう一度やり直す形になる」と述べたが、実際にはマイナスからの再スタートに近いのではないか。
そして、ファンハールとユナイテッドは、いよいよ真の意味でプレミアの洗礼を浴びることになる。10月5日にエバートン戦を終えた後は、20日のウェストブロムウィッチ戦をはさみ、26日にチェルシー戦、11月2日にはマンチェスター・シティ戦、そして11月22日にはアーセナル戦とビッグマッチが続く。
3バック革命の頓挫と、ついに巡ってきたシーズン前半の正念場。果たしてファンハールは、この難局をどう乗り越えていくつもりなのか。そしてユナイテッドのサッカーは、どんな変化を遂げていくのか。
野次馬的な興味も含めて、赤い悪魔がますます面白くなってきた。