ゴルフボールの転がる先BACK NUMBER
松山英樹、石川遼の相手は錦織圭?
ゴルフ番組の契約数が伸び悩む理由。
text by
桂川洋一Yoichi Katsuragawa
photograph byAFLO
posted2014/10/04 10:40
ツアー最終戦まで生き残り、トッププロとしてシーズンを戦い抜いた松山英樹。偉業と呼ぶに相応しい成績を、さらに越えていくことができるのだろうか。
「“錦織級”の活躍ではダメだと思う」
あるテレビ局関係者は「ゴルフは試合のすべてを追えない競技。中継には他のスポーツに比べて一段階上の難しさがあります。テニスであれば、カメラを常に錦織君に向けられる。変な話ですが、上半身裸でシャツを着替えたり、と変わった“画”だってある」と、選手の数が圧倒的に多く、不確定要素が多いゴルフ中継の難しさを語る。今年のテニスのようなフィーバーぶりを呼ぶには「“錦織級”の活躍ではダメだと思いますよ。“錦織以上”のものが求められるのでは」と見立ては実に厳しい。
米ツアーは最終戦ツアー選手権からわずか3週間のブレークを経て、2014-2015年シーズンが10月フライズドットコムオープンで開幕する。松山と石川は今年も、トッププレーヤーが出場を控える序盤戦からエントリーし、スタートダッシュを期している。
お茶の間の興味の“パイ”は限られている。錦織、マー君、本田に香川……。ライバルは何もゴルファーだけじゃない。「観ずにはいられない」「中継せずにはいられない」そんな興奮を届けてほしく思う。
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