プロ野球亭日乗BACK NUMBER
オールスターで考えるメディア論。
もっとちゃんと「野球」が観たい!
text by
![鷲田康](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
鷲田康Yasushi Washida
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2014/07/25 10:50
![オールスターで考えるメディア論。もっとちゃんと「野球」が観たい!<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/d/4/350/img_d471edc897735aedeec06c543c895350387038.jpg)
意図を込めた器用でオールスターの2試合制に意味を与えた伊東勤、原辰徳両監督の功績は大きい。
スポーツショーではなく、「野球」が観たい。
だとすればプロ野球は、野球というスポーツとしての生き残りの手段を模索すべきで、決してムリをしてスポーツショーにする必要はない。そのためにはテレビ中継も地上波にこだわる必要はないという気もする。
そうなれば送り手だって尻切れとんぼの中継もなくなる。無理してマスを相手に野球本来の魅力を伝えきれないもどかしさに悩む必要もない。プレーそのものの醍醐味にもっと迫る演出に、仕事の心血を注げるようにもなるはずである。
いまパ・リーグが取り組んでいるようにCS、BS放送やインターネット中継を含めて、球場に行けないファンのために「野球」をしっかり観られる環境作りをすること、それがファンの裾野を広げる大きな手段であるのは間違いない。オールスターや日本シリーズ、WBCなどの国際イベントでも同じだという意識を、NPBはしっかり持つべきである。
そして球宴がプロ野球の一大イベントであるとするならば、まずそういう環境作りに取り組むべきであろう。
![](https://number.ismcdn.jp/common/images/common/blank.gif)