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<今季NBAを最も沸かせた男> ケビン・デュラント 「初MVPは涙と共に」 

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byGetty Images

posted2014/06/11 11:00

<今季NBAを最も沸かせた男> ケビン・デュラント 「初MVPは涙と共に」<Number Web> photograph by Getty Images
“2番手”としての自分と決別すべく、戦い続けたシーズンだった。
全選手の頂点に輝いた今季は、これまでと何が違ったのか。自然体の
トッププレイヤーは、“人生において大切なこと”を見つけたという――。

 その時、ケビン・デュラントはゴールに背を向け、床に座り込んでいた。

 ウェスタン・カンファレンス準決勝、対ロサンゼルス・クリッパーズ第5戦。勝ったチームがシリーズに王手をかける大事な試合だった。

 奇跡の追い上げを見せていたオクラホマシティ・サンダーに、試合残り6.4秒、2点ビハインドの場面で逆転のチャンスが巡ってきた。クリッパーズのクリス・ポールのファウルで、ラッセル・ウェストブルックに3本のフリースローが与えられたのだ。

 デュラントが床に座り込んだのは、その時だった。ウェストブルックがフリースローを打とうとしていたサイドから遠ざかり、彼に背を向け、反対側のエンドライン近くの床にペタっと座り込んだ。フロアを見つめ、その後顔を上げて、エンドラインのサンダー・ファンが喜んだのを見てフリースローが決まったことを確認すると、ガッツポーズで喜んだ。

 デュラントは、後からその行動を説明した。

「別にチームメイトを信用していないわけではない。僕はいつも不運を呼びこんでしまうんだ。僕が試合を見るとレッドスキンズ(贔屓のNFLチーム)は負けるし、テキサス大(母校)も負ける。僕が見ると希望しているのと反対の結果になる。だから後ろを向いていた」

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ケビン・デュラント
ラッセル・ウェストブルック
オクラホマシティ・サンダー

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