プレミアリーグの時間BACK NUMBER
リーグ史上最高のシーズンの幕引き。
'13-'14プレミアベストイレブン発表。
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byGetty Images
posted2014/05/16 10:30
最終節ホームでウェストハムに2-0で勝利し、優勝を決めたマンC。総合力でライバルたちを一歩上回った。
ベストチームは熱戦が多かったリバプール!
●監督 トニー・ピューリス、グスタボ・ポジェ
ベスト11の監督は、奇跡の降格回避を実現したミラクルワーカー2名の共同体制。昨年11月にクリスタルパレス指揮官となったトニー・ピューリスは、最下位で引き継いだ降格候補筆頭をまさかの11位に導いた。
ひと月早くサンダーランドの指揮を任されたグスタボ・ポジェは、大詰めの4月に最下位だったチームを14位に押し上げた。降格圏脱出の決め手は、マンチェスターの両軍とチェルシーから奪った、まさかの計7ポイントだった。
だが、最大のミラクルは、リバプールのタイトルレース参戦だろう。開幕前には4位争いが精一杯と思われたが、終わってみれば僅差の2位。
しかも、結果だけではない。今季ベストゲームの候補として思い浮かぶのは、エバートンと異例の撃ち合いを演じたマージーサイドダービー(3-3)、当時の首位を撃破して優勝候補としての株を上げたアーセナル戦(5-1)、優勝に近付いてジェラードが感涙を流したマンC戦(3-2)、優勝が遠ざかってスアレスが悔し涙にくれたクリスタルパレス戦(3-3)と、リバプールの試合ばかりだ。
スリルとドラマ満載のシーズンを代表するベストチームはリバプール。最終的な王者は総合力で勝るマンCだったが、2013-'14シーズンは、リバプールのシーズンだった。