日本代表、2014年ブラジルへBACK NUMBER
サプライズの香りが漂い始めている。
発表まで1カ月、ザックの「探し物」は。
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byKenzaburo Matsuoka/AFLO
posted2014/04/18 10:50
国内組を集めた合宿には、常連組ではなく初招集を含むフレッシュなメンバーを多く呼び集めたザッケローニ監督。最後の名前が呼ばれるまで、緊張感を持ったサバイバルは続いていく。
サプライズの香りは漂い始めている。
ケガで離脱している長谷部、内田、吉田の状態を見ながらの選考にもなる。それに「一度、手元に置いてみておきたかった」と“候補合宿組”から右サイドバックでテストした塩谷司や川又堅碁ら、コンディションのいい旬な選手にもザッケローニは注目している。
合宿最終日での囲み取材で指揮官は、こうも言った。
「問題になっているのは、人材不足による悩みではなく、人材豊富ゆえの悩みだということだ。ときに人材不足に陥る状況もあるだろうが、我々はそういう状況ではない。選手全員が健康で、コンディションがいいことを願っている」
上記に名前を出さなかった選手にもチャンスはある。
ザッケローニを振り向かせるのは、一体誰か。
無風、いや、サプライズの香りが春風に乗って何だか漂い始めている――。