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<伝説的ランナーの食生活とは> ベジタリアン・アスリートの素顔。 ~スコット・ジュレク&デイヴ・スコットに聞く~ 

text by

飯塚真紀子

飯塚真紀子Makiko Iizuka

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photograph byRyuichi Oshimoto

posted2014/04/15 10:00

<伝説的ランナーの食生活とは> ベジタリアン・アスリートの素顔。 ~スコット・ジュレク&デイヴ・スコットに聞く~<Number Web> photograph by Ryuichi Oshimoto

“1000キロカロリーのスムージー”でカロリー摂取。

「筋肉を作るのに重要なのは、全摂取カロリーなんです。もちろん、プロテインに含まれているアミノ酸は筋肉を修復するのには重要ですが、考えられているほどは必要とされていません。筋肉を作ってくれるのは、主にカロリーの方だからです。だから、ボディビルダーは筋肉を作ろうと、たくさん食べるのです。菜食主義者の中には、肉を食べるのを止めて虚弱になったとか、パワーを感じないという人もいますが、彼らは十分なカロリーを摂取していないからでしょう」

 十分なカロリー摂取が重要というスコットは、トレーニング中は1日4000~6000キロカロリーを摂取している。しかし、低脂肪・低カロリーの野菜でそれだけのカロリーを摂るのはまた大変なことではないか。「その分大量に食べるんです」と笑うスコットだが、そこには、彼なりの工夫が隠されていた。

「もちろん、サラダだけでは十分なカロリーはなかなか摂取できません。たんぱく質や脂肪分を摂ることも重要で、僕はそれを、オリーブオイルやセサミオイル、アボカド、アーモンドバターやピーナッツバター、豆腐、テンペ、味噌などを料理に利用して摂っているのです。毎朝飲むスムージーにもオイルを加えて、“1000キロカロリーのスムージー”にしたりね。魚を食べないので、代わりに、魚に含まれているオメガ3という脂肪酸と同じ脂肪酸を含んでいるフラックスオイル(亜麻の種子から搾った植物性オイル)を摂っています」

 しかし、長時間ランニングをする時、そして、疲労から身体を回復させたい時、何よりいいのは炭水化物だという。スコットはこの教訓をある失敗から得た。

世界各国の食材を楽しむことをランニングと同じ“挑戦”と捉えたスコット。
一方でトライアスロン界の超人、デイヴ・スコットは菜食に執着しなくなった。
魚や卵以外で良質な脂肪酸を得るため、有効だと気づいた意外な食品とは?
つづきは、雑誌Number Do号、もしくはNumberモバイルでお読みください。

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