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<スペシャリストに聞こう> ランの悩み相談室へようこそ! ~高橋尚子、中本健太郎、石川弘樹のアドバイス~ 

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photograph byAtsushi Hashimoto/Asami Enomoto

posted2013/10/10 06:00

<スペシャリストに聞こう> ランの悩み相談室へようこそ! ~高橋尚子、中本健太郎、石川弘樹のアドバイス~<Number Web> photograph by Atsushi Hashimoto/Asami Enomoto
全ての悩める市民ランナーを救うため、マラソンと トレイルランの
達人が集結しました。ちょっとマニアックな悩み事も、素朴な疑問も
3人が丁寧にお答えします!

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ランニング初心者から経験者まで読めばきっと走りたくなる今回の特集から
スペシャリスト3人のアドバイスを特別に公開します!

Q1. サブ4達成以来、やる気が出ません……。

(40歳 男 会社員)

 初めてフルマラソンに出たのが4年前、以来1年に一度大会に出続けてきました。最初は完走できればいいや、という気持ちで走っていたのですが、周囲にもそそのかされて2年前の大会から「サブ4」を合言葉に日々練習し続けました。そして、1カ月前、4回目のフル挑戦でようやく達成することができました。

 すると、途端に走る気が失せてしまいました。大会以前は積極的に走っていた休日もやる気が全く起こらず、家でごろごろしてしまいます。今では大会前の3分の1も走っていません。こんなときはどのように過ごせばいいのでしょうか。

高橋   いわゆる“燃え尽き症候群”みたいな感じですね。プロのランナーもそうなんですけど、目標にしていたレースを終えたら、やっぱり少し体を休めるべきなんです。それは、精神的に「またやっていきたいな」っていう思いになるためと、体をもう一回リセットするため。だから、こういうような気持ちになることはすごく当たり前なことなんですね。

 実は私も重要なレースの後は、1カ月で8kgくらい体重が増えていました。と言うのも、試合に向けてトレーニングをしている時は多いと1日約80km走る日もあるので、1カ月で1200km以上は走っていました。でも、終わった後の1、2カ月は、走行距離やスピードを考慮すると、運動強度としては2分の1くらいにグッと落としていたんです。

 プロのランナーも1年間の中で同じような練習を淡々としているわけじゃなくて、オフを作りながらメリハリをつけています。今まで上がってきた一番上の山よりももっと高い山に登るために、休むことで自分の体に波を作ってあげる。一つの山を登ったら、やっぱり一度は下りないと次の山には登れないと思うんですよね。

 40歳でサブ4を達成できたということは、これからサブ3を狙っていける人だと思うんです。だから次はぜひ3時間半を目指して欲しい。もし周りの人がそう言ってくれないんだったら、私があなたに「目指せば3時間半切れますよ、サブ3達成できますよ」って後押ししてあげたい。それをモチベーションにして頑張ってもらいたいなって思います。

「スピード重視など、練習内容を変えてみるのも一つの手」

 あとは目標をクリアして次のステージに行ったので、練習内容を変えてみるのも一つの方法ですね。私は中学校、高校、大学って陸上をやって来てますけど、やり始めてからずっと同じ練習をしていたら、多分強くなってはいないと思うんですよね。段階ごとに、次のステージに上っていって、その時その時によって練習内容も違ったから、上に行けたと思うんです。

 もしあなたがこれまでマラソンばかりやっていたとしたら、例えばハーフマラソンでの記録を狙ってみるとか。スピード練習を重点的にやってみてから、マラソンに戻ると一気に力も付いてくるので。アプローチを変えてみると、マラソンの記録が伸びる可能性も十分にありますよ!

【次ページ】 「身近で競争できる、良きライバルを見つけてみる」

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