野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
開幕直前恒例! MLB愛好家3人の、
新外国人クロスレビュー(パ編)。
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byKYODO
posted2014/03/18 10:30
2月、久米島キャンプの練習中にジョーンズ(左)と談笑する楽天・ユーキリス。
春風が舞う、開幕直前のこの季節。今年もまた、はるばる海を渡ってこの島国にやってきた外国人選手をレビューする時間がやってまいりました。
3年目となる今季も、重度の“MLBマニア”の方たちに、マニアならではの見どころを語っていただきたいと思います。
お相手は、すっかり御馴染ですね。こちらの御三方になります。
カリフォルニア州在住、ロサンゼルス・エンジェルズの熱狂的なファンにして、メジャーリーグから1A、独立リーグまでと観戦のフィールドが凄まじく広いTomoさん。
高円寺在住、フィラデルフィア・フィリーズファンにしてメジャーリーグ好事家。ミレッジ好きが高じてヤクルトファンになり、今や単なる山田(哲人)ファンになってしまったTessyさん。
そして広島県在住、モントリオール・エクスポズ(現ワシントン・ナショナルズ)と広島東洋カープを愛するベースボール住職のToyoさん。
今年もMLBマニア純度120%でお送りする新外国人選手のトリプルクロスカウンターレビュー。まずは、パ・リーグ編です。
昨年は楽天の2人が大活躍。今年も楽天に大物が。
Tomo 「まず、昨年の復習から行きましょうか。大物外国人が来日した昨年ですが、ソフトバンクのヴィセンテ・パディーヤは、怖い顔で3勝6敗、9先発して7与死球で退団。まずまず予想通りの結果でした」
Tessy 「“ホームラン打たれた分だけ死球がある”という点では、期待以上の3被本塁打7与死球でしたね」
Tomo 「同じくホークスのブライアン・ラヘアは、私は期待していたんですけど、ToyoさんとTessyさんの『左投手打てないのバレちゃうだろ』って予想通り、一時4番に抜擢され活躍するも、次第に左投手が打てないのが露呈した上に故障して退団……」
Toyo 「バレましたね。残念です」
Tomo 「一方で、アンドリュー・ジョーンズとケーシー・マギーが大活躍。楽天イーグルスの優勝に貢献したのは嬉しい話題でしたね。特に日本の野球向きと思われるマギーの活躍は嬉しかったですが、脳性小児麻痺と闘っているお子さんを残しての単身赴任ですから、帰国もやむを得ないでしょうね。残念ですけど」
Tessy 「マギーは残念ですが、今年はその代わりにこれまた大物のユーキリスが来ましたよ。それ以外の選手は、今年は去年に比べると小粒ですけど」
Toyo 「うん。確かに、メジャーで名の通った選手は少なく、キューバからの選手が多い。こりゃ今年のキーワードはキューバ系vs.ユダヤ系ですかね。ユダヤ系はユークのみだけど! わはは!」