ソチ五輪EXPRESSBACK NUMBER
ソチ五輪選手村、開村後でも工事中。
それでも気温、施設は「快適」と評判。
text by
野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byYoshie Noguchi
posted2014/02/05 16:30
メディア公開のまさに当日、設置された白クマ像。気候は比較的温暖で、選手たちはリラックスした雰囲気でそれぞれに着々と準備を進めているようです。
工事が手つかずの湿地帯も広がっているが……。
次いで多くの選手が現れるのが、レクリエーション室。ゲームセンター、ビリヤード、卓球、ビデオ鑑賞室、図書館などが入っており、選手やコーチらがリラックスした表情で過ごしていた。その他フィットネスセンターも隣接しており、選手は競技施設に行くことなく、選手村内で筋トレなどが出来るようになっている。
これらの共有施設から各国の宿泊棟までは、巨大な湿地帯が広がり、徒歩5~15分。総面積72ヘクタールの巨大な沿岸宿泊村の大部分がこの湿地帯で、工事は手つかずのまま荒れ地が広がっていた。
この宿泊棟に向かう途中、散歩中のエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)にばったり。前日に選手村入りしたが「今日は疲れを取るためにオフにした」といい公式練習を休んでいた。またランニング中の長島圭一郎は、「今日は有酸素運動したあとフィットネスに行きます」と最終調整に余念がない様子だった。
日本の宿泊棟は全室に日本人選手だけが入居。
宿泊棟は全部で47棟。キャパシティは約2000人で、のべ2900人が滞在予定だ。各国ともベランダに国旗を張り巡らし、応援合戦を展開している。
日本の宿泊棟は黒海に面した5階建ての建物で、全室を日本が使用。入り口には「Go! Go! Team Japan」の横断幕が掲げられ、選手にエールを送っている。女子アイスホッケーチームがベランダから顔を出し、ガッツポーズで応じてくれた。
メダル獲得が濃厚なフィギュアスケートでは、各選手が試合を終えるまでは1人部屋になるよう部屋割りを調整。羽生結弦は「新しくて広くて快適です。1年前にグランプリファイナルで訪れた時よりソチの会場はずっと綺麗になっている」という。またお気に入りのクマのティッシュケースは、スポンサーの関係からリンクサイドに持ち込むのは自重し、選手村の自分の部屋に置いて癒やされていることを明かした。