ソチ五輪EXPRESSBACK NUMBER
ソチ五輪選手村、開村後でも工事中。
それでも気温、施設は「快適」と評判。
text by
野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byYoshie Noguchi
posted2014/02/05 16:30
メディア公開のまさに当日、設置された白クマ像。気候は比較的温暖で、選手たちはリラックスした雰囲気でそれぞれに着々と準備を進めているようです。
ソチ五輪の選手村が2月4日、メディアに公開された。
選手村に滞在できるのは、選手、コーチの他、代表選手団に登録されたドクター、監督、トレーナー、役員のみ。選手団に登録されていないと、選手が個人契約するトレーナーや栄養士、家族らも滞在できない非公開エリアだ。選手たちの素顔の様子をレポートする。
選手村は全部で3つ。「沿岸五輪村」は、氷上競技の約2000人が滞在する。試合会場があるオリンピックパークに隣接しており、徒歩でも試合会場に行ける距離にある。一方、山岳部はバイアスロン・クロスカントリーの「Endurance五輪村」と、その他競技の「山岳五輪村」とに分かれており、それぞれ1000人、3000人が生活することになる。
3村とも1月30日に開村し、2月2日には日本代表選手団も入村。次々と各国の選手団が到着している。メディアに公開されたのは、開会式まであと3日に迫った2月4日。エントランスを入ってすぐに「沿岸五輪村」のホスト役であるキャラクター「白クマ」が出迎えてくれるはずだったが、まさに設置工事の仕上げをしていた。
美容院、チケット屋から各国料理が並ぶ食堂も。
エントランス前には、美容院、観戦チケット屋、公式グッズ屋、カフェ、ATMなどが入ったサービス施設が集結する。フィギュアスケートの町田樹は「選手村の環境を駆使して自分のベストのパフォーマンスに繋げたい」と、生活基盤のチェックを行っていた。
最も多くの選手が出入りしているのが食堂だ。各国の料理がずらりと並ぶビュッフェとマクドナルドが入っている。選手団は食事代が含まれた宿泊料を支払っているため、滞在期間中はレストランの料理は何度でも食べ放題となる。村上佳菜子は五輪代表が決定した直後に「マクドナルドが食べ放題と聞いているので、自分の試合が終わったら食べるのが楽しみ」と語っていたが、この日も体重制限が厳しくない競技の選手たちが、ハンバーガーを頬張っていた。
料理は、ロシア料理、イタリア料理、トルコ料理など。アジア料理のコーナーには、餃子、ラーメン、味噌汁、キムチ、チャプチェがあった。和食は日本人にはやや違和感のある味付けのため、日本選手団には韓国料理が一番人気だという。