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<特集・JTマーヴェラス(3)> 高橋昌美 「大物感漂わせて新人がコートで大爆発。チームを盛り上げる」~新生JT 期待の新戦力~ 

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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posted2014/01/16 06:00

<特集・JTマーヴェラス(3)> 高橋昌美 「大物感漂わせて新人がコートで大爆発。チームを盛り上げる」~新生JT 期待の新戦力~<Number Web>
2013/14年V・プレミアリーグの序盤戦、新生JTは男女とも
フルセットに持ち込んでの粘り勝ちという試合が続いた。
チームを着実に前進させている2人の新戦力に話を聞いた。

「70点くらいです」

 V・プレミアリーグ開幕戦後の記者会見で、Vリーグ初出場の高橋昌美は、自己採点を聞かれてこう答えた。

 隣にいた尾崎侯監督は思わず苦笑した。

「自分で70点出すってすごいな、と。普通自分では低めに言うじゃないですか」

 大物感漂う新人は、さらに続けた。

「外国人選手のスパイクはすごく強そうで、対戦前は自分がレシーバーだったら弾いちゃうと思っていたけど、実際やってみたら意外と上げられました」

サーブから始まるトータルディフェンスがJT好調の要因。

 ケガ人が相次ぎ、本来セッターの早坂梢依がスパイカーを務めるという緊急の布陣で開幕を迎えたJTだったが、チーム最多の19得点を挙げる高橋の活躍もあり、開幕戦に勝利。そして2戦目以降、3連続でフルセットの試合に競り勝ち、開幕4連勝で首位に立った。

「苦しい試合を勝ち抜いてこられて、すごく自信になっています」と高橋は言う。

 今季最も強化してきた、サーブから始まるトータルディフェンスが機能していることが、JT好調の要因だ。

 今年は大幅にサーブ練習の時間を増やし、狙った場所に正確に打つコントロールを磨いた。そのサーブを起点に、ブロッカーとレシーバーがシステマティックに動く。例えば「コートのあそこにサーブを打つと、相手セッターはここにトスを上げる確率が高い」といった綿密なデータを元に、ブロッカーは相手の攻撃を先に絞り込んで動くのだ。

「うちのブロッカーは小さいので、大胆に絞って勝負しないと」と尾崎監督。

 毎回、試合前には2時間にも渡るミーティングを行ない、膨大な量のデータを頭にたたき込む。そうして相手を術中にはめ、組織力で1点1点積み上げていく。

「面白いです。こんなに細かくデータを活かしてやったことはなかった。誰か一人でも間違ったことをやったら、全部が崩れてしまうけど、全員がしっかりできている」と高橋は手応えを漂わせる。

ルーキーながら高い決定力と対応力で不可欠な存在に。

 その組織の中で、高橋は既に欠かせない存在だ。4試合を終えて総得点はリーグ全体の3位、アタック決定率、サーブ効果率ともに8位で、いずれもチームトップだ。相手は高橋の攻撃の足を止めようとサーブで狙ってくるが、「高校や大学でもそうでしたから」と意に介さない。

 外国人選手の高いブロックに対しても、「最初は避けて打ってミスしたりしたけど、手と手の間や横のブロッカーとの隙間など、大きい選手のデメリットを狙ったら、点数を取れました」と対応力を見せた。

 得点を決めると、顔をくしゃくしゃにし、全身で喜びを表現する。そんな姿もチームを盛り上げる。最近は高橋のガッツポーズのモノマネがチーム内で流行りつつあるという。躍動する新人が、マーヴェラスの新たな顔になりつつある。

高橋昌美(たかはしまさみ)

1991年2月18日、静岡県生まれ。下北沢成徳高から嘉悦大に進み、4年時に全日本インカレで優勝した。同年、JTに内定するが、昨季のVリーグは出場機会に恵まれなかった。'13年10月、東アジア大会代表に選ばれ、準優勝。171cm、ウイングスパイカー。

【2013/14 JTマーヴェラス V・プレミアリーグ日程】

左から日程 対戦チーム 試合会場

1/18(土)vs.トヨタ車体 大田区総合体育館
1/19(日)vs.岡山 大田区総合体育館

1/25(土) vs.久光製薬 刈谷市総合運動公園体育館
1/26(日) vs.日立 刈谷市総合運動公園体育館

2/1(土)vs.NEC 東京体育館
2/2(日)vs.東レ 東京体育館

2/8(土)vs.岡山 加古川市立総合体育館
2/9(日)vs.トヨタ車体 ベイコム総合体育館

2/15(土)~3/30(日)レギュラーラウンド(女子は3/22まで)
3/28(金)~3/30(日)女子ファイナルラウンド(1~4位対戦)
4/4(金)~4/6(日)男子ファイナルラウンド(1~4位対戦)
4/12(土)~4/13(日)男女優勝決定戦・3位決定戦

日程や試合会場、組み合わせは変更される可能性がありますので、JTマーヴェラスのオフィシャルHPでご確認ください。

#JTマーヴェラス
#高橋昌美

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