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伊原春樹が追い求める
「西武黄金時代」の再来。
~監督復帰で示した威厳と規律~
text by
永谷脩Osamu Nagatani
photograph byKYODO
posted2013/11/19 06:00
最後に監督を務めた2004年のオリックス時代は、厳しすぎる指導ゆえに選手との間に軋轢も。
楽天の日本一が決まったKスタ宮城、優勝取材でごった返す通路で「そこをどかんかい」という大声が聞こえた。声の主は星野仙一監督。その声に敏感に反応したのは、報道陣よりも選手や球団職員だった。「監督の機嫌が悪くなると大変だぞ」という緊張感が走る。この緊張感が今年の楽天の持ち味であり、監督としての星野の威厳にもつながっていた。
その意味では、西武の監督に復帰する伊原春樹も、「監督としての威厳」を大切にする一人なのかもしれない。自由の中からプロらしさを求めた前任者の渡辺久信と違って、規則を作り上げ、厳しさを求めるタイプだ。