日本代表、2014年ブラジルへBACK NUMBER
オランダを押し込んで2-2ドロー!
甦ったザックジャパンの“2つの顔”。
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byTakuya Sugiyama
posted2013/11/17 12:10
オランダ戦で1トップに抜擢され、すべての得点に絡む活躍を見せた大迫。Jリーグでも31節終了時点で18得点を記録している。
長友佑都「チームが一つにまとまっていたのは一番」
長友佑都もこのように語る。
「チームが一つにまとまっていたのがきょうは一番。一人ひとりが最後までチームのために走って、地味なプレーでもしっかりつぶすところをつぶしていた。妥協しないということをやれたことが大きかった」
選手たちもそれぞれに苦しんだからこそ、気持ちを一つにできた。紆余曲折を力に変えられた。そんな風にも聞こえてくる。
さて、日本が中2日で対戦する次の相手はFIFAランクでオランダを上回る5位のベルギーである。アザール、フェライニらを擁するタレント集団はW杯予選をこちらも無敗で勝ち上がっている強豪だ。14日の親善試合でコロンビアに0-2で敗れており、ホームで2試合続けて低調な試合は許されない。本気度を高めて日本を迎えるだろう。
長友は「次の試合で(きょうのことを)活かせなかったら意味がない。次の試合が勝負だと思う」と気を引き締める。これもまたチームみんなの共通した思いだ。
息を吹き返したザックジャパン。しかし勝利を手にしたわけではない。強豪から勝ちを得てこそ、「芯」は迷いなき金科玉条となる。
ブラジルW杯に向けて希望を大きくするか、それとも小さくなるのか。すべては2013年を締めくくるベルギー戦に懸かっている。