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<アスリートはゴルフに夢中!> 三浦淳寛×福西崇史 「蹴るのも打つのもイメージは同じ」 

text by

戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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photograph byMiki Fukano

posted2013/12/03 06:00

<アスリートはゴルフに夢中!> 三浦淳寛×福西崇史 「蹴るのも打つのもイメージは同じ」<Number Web> photograph by Miki Fukano

大観衆の前でプレーする緊張感や興奮を再確認した。

三浦   日本代表で僕らがチームメイトだった楢﨑正剛も、いい球を打つ。ポジションごとの違いって、ラウンド中も出る。たとえば、林の中に打ち込んだときにどうするか。攻撃的な選手は、わずかな隙間でも通そうとする。僕も基本的には狙う。トラブルになると俄然燃えてくる。林からの脱出は得意だし。

福西   僕はトラブル回避が苦手だなあ。サッカーはミスによって攻守が入れ替わるスポーツで、ミスをカバーできる部分がある。でも、ゴルフはホントに小さなミスがショットに表われる。メンタルの揺れは顕著に出ますよね。

三浦   始めたときはオジさんのスポーツという印象があったけど、いまはプロの凄さを感じる。それはやっぱり、緊張感だよね。僕らのレベルでも、勝負してるっていう感覚を得られるんだから。

福西   それはあるかも。現役を引退して改めて思ったのは、大観衆の前でプレーする緊張感や興奮が心地好くて、サッカーをやっていたんだなってことなんです。同じような感覚を何で得ていると言ったら、ゴルフですね。

マナー、周囲への気遣い……自分を省みる機会に。

三浦   プロ選手って、根っからの勝負師だからね。難しいもの、苦手なことを克服していくところに、ゴルフの楽しさがある。バンカーから出すのに何打もかかることもあれば、一度でスパッと出ることもある。何かをつかんだと思ったのに、また次はできないとか。現役時代のようにチャレンジする機会が欲しくて、ゴルフをやっているのかもしれない。

福西   40代、50代と年齢を重ねていけば、身体も変わる。そこでまた違うゴルフを追い求めていく。だからこそハマるんだろうし、身体が動く限りはずっとやっていくなあ。

三浦   僕にとってのゴルフは、自分を省みる機会にもなってる。高校時代の恩師に「自信と過信は紙一重だ。常に謙虚で己を知ることが大事だ」と言われてきたんだけど、ゴルフってまさにそういうスポーツだと思う。マナーを守る。周囲への気遣いを忘れない。一緒に回っている人やキャディさんにちゃんと接しているかなって、いつも考えるからね。

福西   今度一緒にラウンドしましょうよ。

三浦   誘ってもいつも断るじゃない。 

福西   違いますよ! アツさん、「明日行こう」とかいうのが多いから……。あらかじめ言ってくれれば予定を空けておきます。

三浦   そういうことにしときますか(笑)。

ゴルフをサッカーのキックにたとえて表現する二人、サッカーのポジション別・打ちっぱなしでのスイングを実演する三浦さん、井原さんのまねをする三浦さん、そして二人にとってゴルフとは?

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