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王国帰りのトライハンター、
山田章仁が迎えた“開幕”。
~NZ仕込みの激しさを発揮せよ~
text by
大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph byNobuhiko Otomo
posted2013/09/30 06:01
キヤノン戦はノートライと不発に終わった山田。日本代表ウイングの定位置争いにも挑む。
「最後の方は、ちょっと焦ってしまいましたね……」
9月7日、ようやく秋の気配が訪れた東京・秩父宮ラグビー場で、山田章仁は小さく唇を噛んだ。トップリーグ開幕第2節。その夜、3季ぶりの王座奪回を目指すパナソニックは、昇格2年目のキヤノンに18対23で思わぬ苦杯を嘗めたのだ。
キヤノンは初戦で、昨季2位の東芝に8対10と肉薄する戦いを演じていたが、「あまり相手のことを考えすぎないで、普通に試合に入っていったんですが、相手も力をつけているし……そんなにネガティブには捉えていません」と山田は明るく振る舞った。それは、昨季のトップリーグトライ王が、この半年の経験で培った行動だったかもしれない。