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萩野公介、自由形で銀。
53年ぶり快挙の意義。
~世界的マルチスイマーへの一歩~
text by
![小川勝](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
小川勝Masaru Ogawa
photograph byKYODO
posted2013/08/16 06:00
![萩野公介、自由形で銀。53年ぶり快挙の意義。~世界的マルチスイマーへの一歩~<Number Web> photograph by KYODO](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/1/0/350/img_10173c93bcaa86d91e5381c1fd75b62f265438.jpg)
3位との差は100分の3秒。世界の舞台での勝負強さも証明した。
世界的に見れば、水泳における花形種目はやはり自由形だ。マーク・スピッツ、イアン・ソープ、マイケル・フェルプスと、歴史に名を残すスター選手は、いずれも自由形で金メダルを獲っている。
世界水泳選手権で萩野公介が400m自由形の銀メダルからスタートして、世界的なマルチスイマーの道を歩み始めたことは、さまざまな意味で画期的なことだった。
まず、萩野が本当の意味で、フェルプスに匹敵する世界的なスター選手になる可能性がこれで開けてきたと言える。自由形でもワールドクラスとなると、世界の注目度が違う。なぜ自由形が花形なのかと言えば、一番速い泳法ということはもちろんだが、世界的に選手層の厚い、競争の激しい種目ということもある。
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