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<私とラン> 久保田智子 「オバマ大統領の就任演説はランにものすごく合う」
text by
NumberDo編集部Number Do
photograph byAtsushi Hashimoto
posted2010/11/11 06:00
走る目的もスタイルも、それぞれに異なる大人たち。
Numberが初めて一冊まるごと「Doスポーツ」を特集した「Number Do」では、
連続インタビュー企画「私とラン」で、彼らの「走る」を覗いてみました。
Number Webでは、雑誌未収録部分も掲載した「私とラン」特別版を公開。
第3回はTBSアナウンサー・久保田智子さんの「ランのカタチ」です。
小学生のときからバレーボールがすごく好きで、日立の大林素子さんとか、中田久美さんに憧れていました。自分のなかでは八王子実践に入って、日立に行って、全日本だな、なんて計画を立ててたんですけど……。中学校でバレーボール部に入ったら、本当にセンスがなくて。八王子実践どころか、田舎の小さな中学校でレギュラーも取れず、ボール拾いの毎日。そのトラウマも多少あってか、「私運動ダメなんだなぁ」ってずっと思っていたんです。だから部活にも所属していませんでしたね。
それが『ニュース23』でスポーツコーナーを担当するようになりまして。スポーツを伝えるにも、勉強とかじゃなくて、実際に身体を動かしてみないと分からないことってあるんじゃないかと思い始めたんです。そんなとき世界陸上の取材があって、陸上についてもよく分からなかったけれど、見ててすごく面白いものだな、自分もやってみたいなぁって。それで「あぁ走ることなら自分にもできるかもしれない」と思ったんです。
「ドアを開けたらすぐスポーツっていうのが手軽ですよね」
すぐに上司に「ホノルルマラソンに出たい」と伝えました。それが5年前。今年6回目のホノルルマラソンになりますね。実際に走ってみて、スポーツの大変さとか、日々の努力が試合にどうでるのかとか、実感としてすごく分かるようになりました。
走ることがいいなと思うのは、移動手段でもあること。陸上でアフリカ勢が強いのは、移動手段として走ることが生活の一部になっているから、と言われているんです。そういう意味で、私も休日はとりあえずランニングウェアに着替えて、走る。トレーニングのために走るというよりも、ちょっと遠くのスーパーに買い物に行くために走るとか、図書館に行くのに走っていくとか。帰りは荷物があればバスに乗って帰ってくるし。会社から帰るときも歩いたり、荷物がなければ走ります。
ドアを開けたらすぐスポーツっていうのが手軽ですよね。ずぼらなので、ジムに通って、着替えて、運動して、シャワー浴びて、電車で帰ってくるみたいなことは、多分続かない。でも「あ、そうだ、走ろう!」って思ったら、その1分以内にスポーツが始められるのは、大きな魅力ですね。あんまり計画立てて何かするっていうタイプじゃないんだと思います。