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ドイツで不動の地位を築いた長谷部。
欧州で輝くための次なる条件とは?
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byGetty Images
posted2010/10/14 10:30
アルゼンチン戦では岡崎慎司の得点に絡む活躍を見せた長谷部誠。ザックジャパンでの成果をクラブでも活用できるか?
守備を認められた今、次にアピールすべきは攻撃力だ!
このままいけば、長谷部にとってはブンデスリーガでのプレー時間が最も長いシーズンとなるだろう。出番を得られないで苦しむ選手もいる中で、レギュラーとして活躍するのは価値あることだ。
だが、それだけではつまらない。
監督が求めてやまない守備では十分な活躍をしているのだから、今後の課題はいかにして攻撃に絡むのか。その一点につきる。
奇しくも、同じリーグで快進撃を続けている香川真司について問われたとき、長谷部はこう答えていた。
「真司は本当にすごいことをしていると思うし、非常に良い刺激にはなっています。(ポジションの関係上)点をとることでは勝てないので(笑)、“チームとして”勝ちたいですけどね」
現在のチームの問題点である攻撃を活性化できれば、チームの成績も上がっていく。この条件さえクリアできれば、長谷部にとって今季は過去最高のシーズンとなるはずだ。