オフサイド・トリップBACK NUMBER
欧州組の評価で韓国に抜かれた日本。
香川や本田は“第二のヒデ”になれ!
text by
田邊雅之Masayuki Tanabe
photograph byTakuya Sugiyama
posted2010/10/10 08:00
5月24日の日韓戦で2-0と完勝した韓国。試合後、主将のパク・チソンは「昔と比べて日本代表は弱くなっている」とコメントを残した
10月12日ソウルでの日韓戦が、なぜ重要なのか?
欧州サッカー界における日韓の力関係は、近年、明らかに逆転していた。
だが、この状況は再び大きく変わりつつある。
W杯南ア大会終了後、日本代表クラスでは川島永嗣、長友佑都、内田篤人、阿部勇樹、香川真司、矢野貴章、巻誠一郎といったメンバーが渡欧。長谷部や松井、本田や森本とともに異国で切磋琢磨することになった。
彼らに課せられた使命は重い。欧州組の人数が占める割合は、代表チームの力を測る一つの基準であり続けている。すべての欧州組には日本代表を底上げすることはもとより、「第二のヒデ」として、後進のJリーガーのために道を拓いていくことも求められているからだ。
その意味でも10月12日にソウルで行われる親善試合は重要になる。
チョ・グァンレ率いる韓国代表同様、日本代表はアルベルト・ザッケローニ監督の下で新たなスタートを切った。
いわば今回の日韓戦は、日本代表にとって絶好の「仕切り直し」の機会なのである。欧州においても激しく競い合う最大のライバルに、ここできっちり勝利を収めておくことの意義は、限りなく大きいのではないだろうか。