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このチームからいなくなるかも……。
清武弘嗣の悲壮なる覚悟と向上心。 

text by

ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2013/06/29 08:03

このチームからいなくなるかも……。清武弘嗣の悲壮なる覚悟と向上心。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

「ブラジル戦は勝ちにいきます」と語っていた清武。日本帰国時には「悔しいです。満足している人はこのチームに1人もいないと思います」と厳しいコメントを残した。

限られたチャンスを清武はつかみ取ることができるか?

 セレッソ大阪からニュルンベルクに移籍したこと、ロンドン五輪に参加したことで、清武は日本代表の中では酒井宏樹と並んで変則的で、長い1年半にわたるシーンを終えた。

「この1年半はもちろん、楽しかったですよ」

 そう話した後、こう付け加えることは忘れなかった。

「この悔しい気持ちをね、ゆっくり休んで、癒して、それでドイツに帰ります。また、ニュルンベルクで!」

 つきつけられたのは、ザッケローニ監督の求めるサッカーをする上では本田、香川、岡崎にとって代わるだけの実力がまだ足りないということ。そして、それをアピールするチャンスはそれほど多くは与えられないという現実だ。

 あまりに厳しい。

 今シーズンが始まる前、清武は10ゴール、10アシストという目標をかかげ、4ゴール、10アシストの結果を残した。しかし、来シーズンは、10ゴール、10アシストを超えるような成績とインパクトを残さないといけない。

 ハードルは高い。しかし、少しばかりの停滞感の漂う代表において、清武のような選手が活躍することこそが希望の光をともすことになるのを忘れてはいけない。

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