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<言いたい放題インタビュー> ウェスレイ・スナイデル 「優勝メダルが羨ましい」
text by
ゴードン・マッケローGordon McKerrow
photograph byGetty Images
posted2010/07/26 10:30
今大会、5得点を決めオランダ人として初のW杯得点王となったスナイデル。
試合を振り返り出てきた言葉は審判への怒りと、優勝を逃した悔しさだった。
試合を振り返り出てきた言葉は審判への怒りと、優勝を逃した悔しさだった。
オランダ史上3度目のW杯準優勝。その原動力となったのが、ウェスレイ・スナイデルだ。今大会5ゴールを挙げ、ビジャ(スペイン)らとともにW杯得点王に輝いた。オランダ人としては史上初の快挙である。
だが、スナイデルは怒っていた。
個人成績よりも、チームの栄冠が重要――スペインとの決勝戦で敗れたいま、得点王の栄光も、彼にとっては意味がないという。
「主審が俺たちの決勝戦を奪った」――大会直後に成功したスナイデルの独占インタビューは、怒りの発言から始まった。
――主審批判とはいきなり強烈だね。
「だってそうだろ。あのイングランド人(ハワード・ウェブ主審)が俺たちの決勝戦を奪ったんだから。何度でも言うさ。あのジャッジが、フットボールを台無しにしたんだ」
――具体的にどんなジャッジがミスだったのか、指摘してほしい。
「最初は、僕の直接FKだね。壁に当たって、その後GKが触ってラインを越えたんだけど、CKにはならなかった。あと、試合中にはこんなこともあった。イニエスタがオフ・ザ・ボールの場面で、ファン・ボメルを蹴っ飛ばしたんだ! 第4審判(西村雄一審判)はこの場面をはっきりと見ていた。実際、彼は『Yeah, I saw it(ああ、見ていたよ)』と言っていたよ。あの場面を見ていたなら、当然レッドカードだ!」