青春GOLF ――石川遼に密着! BACK NUMBER
石川遼、薗田峻輔、浅地洋佑……。
若き才能たちの知られざる原点。
text by
雨宮圭吾Keigo Amemiya
photograph byNIKKAN SPORTS/AFLO
posted2010/07/08 10:30
監督は生徒たちにプロという高い目標を提示し続けた。
現役部員の浅地も同氏の言葉に後押しされて先輩2人の背中を追いかけてきた。
「監督は『目指すのはここじゃない。プロになってから頑張ろう』といつも言ってました。薗田先輩も石川先輩も自己表現が強いというか、自分のもっている力を出そう出そうとする。それが共通するところかな」
身近な存在だったはずの石川が次々と壁を打ち破っていくから、自分だってできると素直に信じることもできる。
「洋佑がダイヤモンドカップで上位にいた時は、また後輩に抜かれるのかとヒヤヒヤした。同じフィールドで戦えるのは楽しいし、自分が悪い時は負けられねえってなる」
薗田が語るような単純明快な対抗心も彼らに刺激を与え続けている。
“ジェネレーションR”が日本ゴルフ界に革命を起こす。
それでは最後に、
【問3】 「同年代で上位争い、優勝争いするのはすごく刺激的でうれしい。子供の頃は自分たちがゴルフ界を盛り上げると信じていた」。そんな石川の夢が叶うのはいつ?
今は杉並学院勢が目立っているが、若い世代の選手は着実に増えつつある。彼らが幼い頃に見た夢をかなえて、ツアーを席巻する日も遠くはないはずだ。
石川遼を筆頭にツアーに革命(Revolution)を起こす新時代の選手たち。杉並学院勢の活躍に見えるものは、そんな“ジェネレーションR”の胎動である。