欧州最大の格闘技イベントのネットPPVは15ドル。

　セーム・シュルトなど数々の強豪選手を擁するチーム、ゴールデン・グローリーが母体になったこのプロモーションは、今年ライバル団体の『イッツ・ショータイム』を買収し、欧州最大の格闘技イベントとなった。こちらのネットPPVは15ドル。

　FEG体制のK-1が機能を停止したことで再編成が進む立ち技格闘技の世界にあって、『グローリー』は新生K-1と張り合うように有力選手を次々と獲得。12月に幕張メッセで大会を行なうだけに日本からの選手の獲得にも熱心で、この日も4名が出場している。

　メインは元K-1王者レミー・ボンヤスキーの復帰戦だった。

　3年のブランクがあるだけに終盤は息切れしたボンヤスキーだが、新鋭のアンダーソン・シウバを延長で振り切っている。

女子MMAイベント『インヴィクタFC』は無料で中継。

　青木とボンヤスキーを同じ日に見て（途中、桜庭和志と柴田勝頼が登場した新日本プロレスの中継をテレビ朝日で見て）、夜が明けた。それでもまだ、時差があるから“土曜の夜”は終わらない。今度はアメリカ。カンザスシティで行なわれた女子MMAイベント『インヴィクタFC』（http://invictafc.com/）の第3回大会だ。まずは知名度アップに努めるこのイベントのネット中継は無料である。

　実を言うと、筆者はここで睡魔に負けてしまったのだが、それでも心配はない。大会後、すぐに公式の試合動画がYouTubeにアップされたのだ（日本語の公式ブログもある）。

　メインイベントのアトム級（105ポンド）タイトルマッチはジェシカ・ペネが日本のスギロックを三角絞めで下し、初代王者となった。日本では無敗でJEWELS王者となったスギロックだが、身長差もあって完敗を喫してしまった。女子にもやはり“北米の壁”が存在するのだ。

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