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西武逆襲の鍵は若獅子の全力疾走!
挫折に磨かれた秋山翔吾が輝くとき。 

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加藤弘士

加藤弘士Hiroshi Kato

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2012/10/11 11:05

西武逆襲の鍵は若獅子の全力疾走!挫折に磨かれた秋山翔吾が輝くとき。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

バッティングでの貢献だけでなく、積極的な守備でもしばしばチームの危機を救った秋山。ゴールデン・グラブ賞について聞かれると、「守備はアピールしたい」と語っている。

出囃子は、ザ・ブルーハーツの「人にやさしく」。

「プロ野球選手として、大きな声援を受けながらプレーするって、本当にかけがえのないことですよね。応援してくれる人のありがたさを、凄く感じました」

 その思いは、きっとファンにも届いているのだろう。ザ・ブルーハーツの「人にやさしく」を出囃子に打席に向かう秋山へと注がれる「ガンバレ!」の大合唱は、もはや西武ドーム名物だ。今季限りでの引退を表明したベテラン・平尾博嗣の薦めで選んだロックナンバー。客席との一体感が独特のムードを生みだし、レオ軍団へと流れを引き寄せている。

 所沢での「秋山人気」の秘密を、安部理打撃コーチはこう分析してくれた。

「何でも一生懸命に頑張るタイプの人間ですからね。打っても天狗にならずに、黙々と練習している。守りでも無我夢中で飛び込んだり、チームの危機を救うプレーを見せてくれますよね。あのガムシャラさが、ファンの心にも響くんじゃないかなあ」

 将来はチームの中軸を担える逸材だと、太鼓判を押す。

西武の天敵・攝津を攻略し、CS初戦をものにできるか。

 西武は13日から本拠地・西武ドームで、CS第1ステージをソフトバンクと争う。初戦、立ちはだかるのは最多勝に輝いた若鷹軍団のエース・攝津正だ。今季、ライオンズには5勝1敗、防御率2.36。西武ドームではアウェーにもかかわらず実に7連勝中と、圧倒的な強さを誇る。天敵・攝津を攻略し、この第1戦をモノにできるか否かが、すべてを決めると言っても過言ではないだろう。

 浅村、秋山の若き1、2番が出塁して攻略の糸口を見出し、プレッシャーをかけた形で中島、中村のクリーンナップにつなげることができるか。背番号55の果たすべき役割は大きい。

「CSは一発勝負ですから。思い切ってプレーしないと、結果も残らない。ウジウジやっていては、悔いが残ると思う。チャレンジ精神を持って、向かっていきたいと思います」

 飛び散る汗、魂を込めたプレー、全力疾走。すべてにおいて一生懸命な秋山翔吾のプレーは、極上のエンターテインメントだ。実りの秋。恐れを知らない若獅子の活躍が、ライオンズ4年ぶり日本一の鍵を握る。

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