濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
アメリカにも立ち技ブームが到来か!?
新団体発足で加速する格闘技界再編。
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byGetty Images
posted2012/08/28 10:30
かつてのK-1のヒーロー、ミルコ・クロコップ。UFCに参戦し、昨年引退を表明していたが、新生K-1のために復帰を決意。立ち技の舞台でその輝きを再び取り戻すことはできるのか、注目が集まる。
ミルコひとりのK-1はどうUFCの拠点に立ち向かうのか。
ヨーロッパや日本だけでなくアメリカ進出に本腰を入れているK-1は、9月8日にロサンゼルス大会を開催する。現地で選手発掘トライアウトも行なっている。現在もUFC出場で知名度のあるミルコ・クロコップを擁しているK-1だが、もし自国のスター選手が出現すれば、アメリカでの勢いはさらに増す。
「現在はUFCを目指してMMAのトレーニングに励む選手が多いですが、“立ち技でもカネになる”という状況になれば有望選手がK-1に流れる可能性もあります」と高橋氏もK-1の可能性に注目している。
もちろん、これは“うまくいけば”の話。もう一つのビッグイベントである『イッツ・ショータイム』を買収した『グローリー』も、豊富な選手層を活かして対抗策を講じてくるだろう。とはいえ、Spike TVの影響力が強大であることは間違いない。
MMAと同様、立ち技の“首都”もアメリカに――。そんな日も遠くないように思える。