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激戦のプレーオフを糧に
ハワードは成長を続ける。
~NBAの若きスターが受けた洗礼~
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byNBAE/Getty Images
posted2010/06/03 06:00
ハワードは今季、リーグ1位となる1試合平均13.2リバウンド、2.78ブロックを記録。
プレーオフは残酷だ。相手を徹底的に研究しつくした戦いの中では、どの選手も丸裸にされ、弱点がさらけ出されてしまう。
「プレーオフでは自分の得意な動きのうち上から3つは止められる。僕は現役時代、シーズン中にすべてを見せないようにしてきた」と、元インディアナ・ペイサーズで現在はテレビ解説者のレジー・ミラー。プレーオフで多くのビッグショットを決めたクラッチ・プレイヤーの言葉は重い。そのミラーが続けて言う。「しかし、彼はまだ攻撃のバリエーションをそれだけ持っていない」
「彼」と名指しで指摘されたのは、オーランド・マジックのドワイト・ハワード。オールスターで米代表選手、2年連続でリーグ・ディフェンス最優秀選手にも選ばれた24歳の若きスーパースターだ。