なでしこジャパンPRESSBACK NUMBER
スウェーデン戦で感じた運動量不足。
なでしこはいつ“本調子”になる!?
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byRyosuke Menju/JMPA
posted2012/07/29 12:35
1トップに入った大儀見は、前半は13分にチーム最初のシュートを放ったり、ポストプレーから展開するなど積極的なプレーを見せたが、次第に孤立するシーンも増えノーゴールに終わった。
次の南ア戦では自分たちの調子を取り戻せるのか?
さて、冒頭で触れたなでしこジャパンの不安要素とは、2試合を終えてもまだ運動量の部分で物足りないことだ。前述のように気候は日本で言えば北海道のような涼しさで、真夏の試合といっても運動量を左右する湿気もなかっただけに、今後どこでコンディションをグッと上げていくかが気になるところだ。
昨年の女子W杯では、グループリーグのニュージーランド戦で思ったような動きのできなかったなでしこたちだが、第2戦のメキシコ戦で躍動感あるプレーを見せて4-0で勝利を飾った。第3戦のイングランド戦には敗れたが、決勝トーナメントでは準々決勝でドイツを撃破して一気にトップコンディションに持っていった。
すでにグループリーグ突破を決めているなでしこジャパンが、第3戦の南アフリカ戦でどこまで自分たちの調子を取り戻せるか。決勝トーナメントの行方を占う上で、どの国と当たるかということ以上に重要な要素を忘れてはいけない。