日本代表、2014年ブラジルへBACK NUMBER
“本気のオーストラリア”とどう戦う?
敵地決戦で日本代表に必要なこと。
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byShigeki Yamamoto
posted2012/06/11 12:20
前田遼一、本田圭佑(3得点)、香川真司、栗原勇蔵らによる計6得点のゴールラッシュとなったヨルダン戦。これまでホームでの2試合で快進撃を見せたザックジャパンだが、6月12日、“最大のライバル”オーストラリア戦は初のアウェーでの戦いとなる。
敵地ブリスベンで、程よい緊張感に包まれる日本代表。
10日、筆者は決戦の地ブリスベンにいる。
小雨がぱらつき、冬のオーストラリアは夜になると一気に冷え込む。この日は非公開練習ではあったが、選手たちは程よい緊張感に包まれていた。ケガでチームを離れた吉田麻也に代わって先発濃厚な栗原勇蔵も「向こうは高さで勝負してくるだろうから、そこをしっかり抑えたい」と気を引き締めていた。
テレビのインタビューに応じた本田もこう、言葉に力をこめる。
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「いろんな面で日本が挑戦しないといけない。不利な条件もあるが、臆することなく日本らしい戦い方をしたい」
臆したほうが負け。本田はそう言っているようだった。
本気のオーストラリアをアウェーで叩けば、9月にホームで対戦するイラクも震え上がるに違いない。本田のギラつく目には「勝ち点3」しか映っていない。