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世界最終予選で苦戦した女子バレー。
それでも五輪でメダルを狙える理由。
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph byJun Tsukida/AFLO SPORT
posted2012/05/28 11:45
ついに3大会連続となる五輪出場を決めた眞鍋ジャパン。今大会において金軟景(韓国)、ガモワ(ロシア)に続く多数のスパイクを決めたエース・木村沙織(写真左)と、チームの頭脳として活躍した竹下佳江(写真右)がお互いを祝福し合う。
五輪の最終選考、6月のワールドグランプリに注目せよ!
眞鍋監督は、世界最終予選が始まる前から「この大会の12人が、そのままオリンピックの12人になるかどうかは分からない」と繰り返し語っている。
中でも、2010年世界選手権銅メダルの立役者とも言うべき、大友愛、井上香織という2人のセンターが復帰できるかどうか、注目される。昨年、大友はひざを手術、井上も肩を故障して代表チームから離れていたが、世界最終予選前の合宿には参加しており、プレーできる状態にはある。まだ万全の動きではなかったようで、世界最終予選は、岩坂名奈、平井香菜子という代表経験の少ないセンターが12人に入った。大友、井上が仕上がってくれば、日本は間違いなく、センターの攻撃力がアップする。
眞鍋監督が、オリンピックメンバーの最終選考の機会と捉えている6月のワールドグランプリで、大友と井上がどのようなプレーを見せるか。ロンドンでのメダル獲得に向けて、これも見逃せないポイントになる。