ミズノ「Be」はベアフット・シューズの進化形!?

奥山   数年前にアスリートやメーカーが足指を使うことを再認識したことで、ベアフット・タイプのシューズがブレイクしましたよね。特に5本指に分かれたトレーニングシューズは、見た目の斬新さもあって大人気ですし。

高   あのシューズが流行るきっかけになったのは、何を隠そう、この『スポーツはカタチから入る方なんです』の前身、Number本誌の連載企画だった『スポーツMONO語り』なんだぜ。ま、それはさておき――このBeはベアフット・シューズをさらに進化させたモノって言ってもいいな。ソールを4層構造にして地面からの衝撃を緩和させているのは、スポーツ初心者には何より嬉しい配慮だしね。

奥山   裸足に近い履き心地と歩きやすさを両立させるために苦労したとか。また、人間の踵の脂肪を衝撃吸収に活用するため、靴の側面と底から踵を包み込むような構造にしているんです。

高   見た目をシンプルなスニーカー風に仕上げたことも見逃せないね。5本指シューズでの通勤はさすがに気後れするけど、Beなら取材や打ち合わせに行っても大丈夫だからね。

奥山   そんなBeですが、ミズノは草蛙（わらじ）からヒントを得たみたいですよ。草蛙を履いたことはないですけど、見るからに足の指を使いそうですもんね～。

高   石垣島の大家のオジィが草蛙を作ってくれるんで、ちょくちょく履くんだけど……草蛙はブ厚いようで意外と地面の凹凸や小石が足裏に感じられるんだ。藁の編み目や繊維に沿って自在に曲がる履き心地は、最近のサンダルよりもダイレクト感があるよ。草蛙で歩くと、足指を使うのは確かだね。そうだ！　Beじゃなくて、オジィの草蛙を履くという手もあったな……。

奥山   だ～か～ら、草蛙では取材や打ち合わせに行けないでしょ！