青春GOLF ――石川遼に密着! BACK NUMBER
特別招待でのマスターズだが……。
石川遼への米マスコミの反応は?
text by
雨宮圭吾Keigo Amemiya
photograph byAP/AFLO
posted2012/03/17 08:01
プエルトリコ・オープンを通算14アンダー、米ツアー自己最高の単独2位で終えた石川遼。アジアを背負った戦いをマスターズでも見せられるのか、注目が集まっている。
マスターズ開催までにクリアすべき「もう1つの資格」。
マスターズ前週の26日に発表される世界ランクで50位以内に入る。これは“特別”ではない出場資格を満たすことになる。
石川はその条件を意識する必要はなくなったわけだが、「当初からそこを目標にやってきたので、特別招待されたからといって変わるわけじゃない。特別招待だけじゃなく、もう1つの資格もクリアしてぜひマスターズ委員会の皆さんにお会いしたい」と目標に据え続けている。
その言葉がウソでなかったのは、マスターズ出場決定後の初戦となったプエルトリコ・オープンで証明された。
初日から上位につけて優勝争いを演じ、最終日もホールアウトした時の順位は首位タイ。惜しくも優勝には届かなかったとはいえ、米ツアー自己ベストの2位でフィニッシュした。3月12日時点で発表された世界ランクでは、ひとまずマスターズ出場圏内の47位まで浮上している。
マスターズが決まっていなければ、別のプレッシャーがかかって結果は違ったものになっていたかもしれない。そういう見方も当然できるだろう。特別招待が妥当であるか否かの議論も自由である。
ただし、最終的な答えを出すのは石川自身。オーガスタでのプレーによって自らの価値を証明するしかないのである。