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リーガタイトルの行方を左右する、
バルサvs.レアル、運命の“クラシコ”。 

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中嶋亨

中嶋亨Toru Nakajima

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photograph byUniphoto Press

posted2010/04/10 08:00

リーガタイトルの行方を左右する、バルサvs.レアル、運命の“クラシコ”。<Number Web> photograph by Uniphoto Press

26ゴールで得点ランクトップを走るメッシ。昨季、ベルナベウで2ゴールを決めている。

クラシコはフットボールに対する思想の激突でもある。

 では、レアルはこの戦法を再度機能させることができるのだろうか。ラシン戦のレアルを見れば、その可能性は高い。ボールを奪うために、複数の選手が相手の展開を予測してタイミング良く動き出す連動性は確実に向上している。スペースを消してきた相手を崩す強力な攻撃組織を未だ構築できていないレアルだが、守備の機能性はかなりのレベルに達している。今のレアルは、前回のクラシコのときよりも高い位置でボールを奪い、効果的なカウンターをより多く繰り出すことができる。

 洗練された組織プレーでボールを運び、個人技で敵にトドメを刺すバルサ。守備を固めてカウンターに勝機を見出すレアル。“Futbol del Toque(多くのタッチ数でボールをつなぐサッカー)”と、“Futbol Directo(直線的にゴールに向かうサッカー)”の激突は、どこからでもゴールが生まれるスリリングな展開を期待できる。シーズン終了まで残り8節で迎えたこの一戦に勝利し、リーガ優勝に向けて一歩抜け出すのは、果たしてどちらだろうか。

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