Number Do MoreBACK NUMBER
<私とカラダづくり> 小島慶子 「自分を保つための“週1回・60分”」
text by
松山梢Kozue Matsuyama
photograph byAtsushi Hashimoto
posted2012/01/26 06:00
「特別素敵なおっぱいや曲線美ではないけれど……」
カラダを動かすことで精神的にも大きな変化がありました。20代の頃はどう立ってもどう座ってもひょろひょろガリガリ。意識とカラダがまったく繋がっていなかったので、頭の中だけが自分で、他は“付属している肉”という感覚でした。人前に立つ仕事なのに見られることに敏感で、常に「自分はブサイクだ」って感じていたほど。
今では多少筋肉がついてきたし、「この筋肉とこの筋肉を意識して骨盤をこうしたらちゃんと立てるはず」とカラダを身近に感じることができるようになったので、昔よりはリラックスして人前に立つことができるようになりましたね。特別素敵なおっぱいや曲線美ではないけれど、ありのままの私を受け入れることで、水着の写真集にも挑戦できちゃいました。
身体性をすごく尊重するようになったのは、妊娠を経験してから。
今では家にいるときでも体重が内側に偏らないよう足の裏のアーチを意識して歩いたり、スタジオでも骨盤が前傾になりすぎないように気を付けたり。常にカラダのどの筋肉が使われているかを意識するようにしています。カラダを動かすことが意識のレベルに落ちてくると、ただ反射で動くときとは違い、つま先や指先まで自分がちゃんと詰まっている感覚になるんです。
私にとってピラティスですか? 「自分は身体である」ということを確認するためのものですね。自分の意思とは関係なく、お腹の中でどんどん子供が大きくなる妊娠を経験したことで、カラダは思い通りにならないものだということを知ったんです。それからは身体性をすごく尊重するようになりました。週に1回カラダを動かして肉体を意識することは、私にとってとても大切な時間です。
小島慶子のカラダづくり3カ条
◎ 理想は「浅尾美和さんの健康的なカラダ」。
◎ 常にどの筋肉を使っているのか意識する。
◎ 「自分は身体である」ことを認識すべし。
◆小島慶子 Keiko Kojima◆
身長:172.1cm 体重:51.5kg
体脂肪率:わかりません
1972年7月27日、オーストラリア生まれ。'95年にアナウンサーとしてTBS入社。'99年、ギャラクシーDJパーソナリティ賞受賞。昨年フリーに。TBSラジオ「小島慶子 キラ☆キラ」のパーソナリティーを務め、TVや雑誌など多方面で活躍中。
―――― Training Menu ――――
kaoriさん「手足が長くてコントロールするのが難しいため、週1回のレッスンではお腹周り、つまり体幹を重点的に鍛えています。経産婦のための骨盤底筋を強化するトレーニングも」
―――― Key Item ――――
写真集『カメラマンたちが見た小島慶子』。自然体の小島さんがそこに。