クルム伊達公子の名言
敗者はさっさと退場すべきでしょう。もちろん、スタンディングオベーションは目に入っていましたけど、でも、その賞賛はヴィーナスに向けられるべきもので、敗者は栄光の場に留まっていてはいけないんです。
クルム伊達公子(テニス)
2012/01/17
'11年のウィンブルドン2回戦でヴィーナス・ウィリアムズと対戦した伊達は、大会5度の優勝を誇る実力者を最終セットの第14ゲームまで追い詰めた。惜しくも敗れたものの、大会最年長の40歳が演じた2時間56分の激闘に、観客は賞賛を送った。だが、伊達はその賞賛に応えることなく、足早にコートを去った。そのことを問われると、伊達は自身の言葉で「敗者の美学」を定義した。
Number783号(2011/07/21)