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<私とカラダづくり> 浦田聖子 「強く、正しく、美しく」 

text by

日比野恭三

日比野恭三Kyozo Hibino

PROFILE

photograph byKiyoaki Sasahara

posted2012/01/12 06:00

<私とカラダづくり> 浦田聖子 「強く、正しく、美しく」<Number Web> photograph by Kiyoaki Sasahara
理想のカラダは人それぞれ。みんな何かを変えたいと思ってる。
そこで雑誌Number Do「理想のカラダのつくりかた。」では、
100人のトレーニングを大公開。ウェブでは今回、
ビーチバレーのトッププレイヤーとして活躍する
浦田聖子選手のカラダづくりを特別公開します。

 数ある競技のなかでも、女子のビーチバレーほど肌を露出して戦うスポーツはない。

 浦田聖子は、直射日光と観客の視線が降り注ぐ砂の舞台に足を踏み入れて約10年という、女子ビーチ界の第一人者だ。

 鍛えれば鍛えるほど、脂肪は落ち、筋肉がつく。女性的なカラダから離れていくのは女子アスリートの宿命だが、浦田は違う。彼女のカラダは、女性らしさというベールを決して脱ぎ捨ててはいない。選手として、女性として。浦田は自らのカラダとどう向き合い、美しいスタイルを保っているのだろうか。

 自分のカラダで気に入っているのは……太いんですけど、太ももかな。女性としてみれば、「これ、引退したらちゃんととれるの?」って心配になっちゃうんですけど、この太ももとお尻は、砂の上で動くためにはすごく大事な部分なので。そこが鍛えられて大きくなるのを感じると「強くなってきたぞ。勝てるな」って、自信につながってくるんです。普通の女性にしてみたら「えー、やだあ」って思われがちな部分ではあるんですけど。

「理想のカラダということで思い浮かぶのは、ブラジルの女性」

 水着で人前に出ることには、もう慣れました。ビーチに転向したばかりの頃は、水着で練習することもできなくて、ずっとTシャツ短パンでやってましたね。でも、海外の試合に出た時、変な日焼けしてるし、おまけに経験も浅いから勝てないし、ほんとカッコ悪いなと。しっかり焼いて、しっかり練習して強くならなきゃと思ううちに、いつの間にか慣れていました。今では“勝負水着”というか、戦闘モードになれるウェアです。

 私もいちおう女性なので(笑)、スリムなカラダに憧れる気持ちはあります。でもやっぱり、いちばんは健康だなって思うんです。2012年は、選手として一区切りをつける年になるわけですけど、たとえ引退したとしても、健康第一、そのために適度な運動と食事に気をつけながら生活していくことに変わりはないと思います。

 理想のカラダということで思い浮かぶのは、ブラジルの女性。遠征先で見かけるたびに思うんですけど、すっごくスタイルがいいんです。隣に並ぶと、腰とかお尻は私よりも大きいのに、全体として見るとすごくキレイなカラダになってて。だから、自分に合ったバランスの良さを求めてカラダづくりをしていきたいですね。そうすれば、自分のカラダを好きになれるんじゃないかな。

【次ページ】 浦田選手のある一日を特別公開!

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