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LA地元記者による松井秀喜の評価。
ノモ、イシイ、サイトウとどう違う? 

text by

菊地慶剛

菊地慶剛Yoshitaka Kikuchi

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photograph byGetty Images

posted2010/04/04 08:00

LA地元記者による松井秀喜の評価。ノモ、イシイ、サイトウとどう違う?<Number Web> photograph by Getty Images

推定年棒600万ドルの単年契約を結んだ松井。ソーシア監督直々に、守備でのプレーを保障したという経緯もあって入団した

エンゼルスは松井に本当は何を求めているのか?

 さらにプランケット記者は、エンゼルスで松井選手が置かれた立場というものを、丁寧に説明してくれた。

「彼はプロフェッショナルな打者だ。チームが期待しているのも、まさにその点だ。試合を理解し、相手投手がどのように攻めてくるのかを把握し、チームのために状況に合わせてどんな打撃をすべきなのかを熟知している。ヤンキースタジアムほど左打者に有利ではないエンゼルスタジアムでは、もしかすると本塁打数は減ることになるかもしれない。しかし個人的にはマツイが負傷なく1年間過ごせれば、最低でも80打点は記録してくれると信じている。チームが中軸として彼に望んでいることは、それだよ」

 今回松井選手が移籍した最大の理由は、再び守備につきたいという本人の希望をエンゼルスが受け入れてくれたからに他ならない。もちろんエンゼルスでも指名打者が中心となるが、頑なに守備につけるヒザではないと主張し続けたヤンキースとは違い、エンゼルスは松井を“守れる指名打者”だと判断したわけだ。それだけに今年は、ヤンキースの松井選手に対する評価が誤りだったことを証明する、雪辱のシーズンという面も兼ねているのだ。

 いずれにせよ今シーズンのエンゼルスは、報道陣、ファンともに日本人で沸き返ることになるだろう。“ゴジラ大サーカス、アナハイム公演”がいよいよ幕を開けようとしている。

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松井秀喜
ロサンゼルス・エンゼルス

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