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明暗を分けた「今季最初の決勝戦」。
バイエルンの失速で歴史が変わる!?
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byGetty Images
posted2011/11/25 10:30
「以前のコンディションを取り戻し、チームにフィットするためには試合に出る必要があった。ただ、ベストまでにはまだ時間がかかる」と試合後に話したロッベン(左)
いまやミュンヘンはドルトムントのホーム!?
結局、試合は0-1で終了。開幕戦以来ホームでは全勝で、失点さえ許していなかったバイエルンが黒星を喫することになった。
昨シーズン、ミュンヘンで行なわれたこのカードでも、ドルトムントが勝利。このときはドルトムントにとって約20年ぶりとなるミュンヘンで勝ち点3だった。当時は歴史が変わったと騒がれたものだが、もはやドルトムントにとって鬼門ではなくなったのかもしれない。試合後にドルトムントファンは声を大にして歌っていた。
「ミュンヘンでの試合? ホームゲームだ!」
ドイツの盟主バイエルンに、人気面で国内トップを争うドルトムントとシャルケ、さらに古豪のボルシアMG。次節終了後、日本人選手が所属するこの4クラブに数字の上では首位に立つチャンスがある。
過去10シーズン、少なくとも2年に1回は優勝してきたのがバイエルンだった。ところがどうだろう。雲行きが怪しくなってきた。
今季は新たなブンデスリーガの歴史が作られる記念すべきシーズンとなるかもしれない。