ヤングがいる限り、レンジャーズは再び立ち上がる！

　そんなヤングが昨年、メジャー11年目で初めて優勝という歓喜を味わった。

　その瞬間が自分の想像通り、いやそれ以上だったからこそ、昨年は夢破れたワールドシリーズ制覇という想いが、今シーズンはさらに一段と強かったのではあるまいか。

　だが2度目のワールドシリーズ挑戦は、第6戦で歓喜の瞬間まであとワンアウト、あとワンストライクまで迫りながら、悪夢の逆転劇で再び夢を実現することはできなかった。

「失望しているが、その一方で2011年のレンジャーズの一員であったことを誇りに思う。我々はここから立ち直り、もう一度団結をし直して、また戻ってくるだろう」

　野球人生最大の失意に苛まれながらも、ヤングはすでに来シーズンに向けての決意表明を行なった。

　どんなに強豪チームでも毎年のように戦力入れ替えを行なうのが常識のメジャー。もちろんレンジャーズも例外ではない。だがヤングが存在する限り、来年も素晴らしいチームにまとまっていることだろう。