李忠成の名言
内容だけじゃだめなんですよ。内容は評価や記憶に過ぎないし、記憶はいつか忘れさられてしまう。けれど、結果は消えてなくならない。“ヒーローになってやる”という言葉も結果を残してこそ初めて説得力があるし、取り上げてもらえる。僕の人生には、結果が必要なんです。
李忠成(サッカー)
2011/09/06
プロセスが重んじられる現代において、李は結果こそすべてだと断言する。在日コリアンとして生まれ、日本国籍を取得して出場した北京五輪では「出場できなければ選手としてはもちろん、人間としても終わりだ」と悲壮な覚悟を背負ってピッチに立った。アジアカップの決勝では鮮やかなボレーシュートを決め、ヒーローになった。成功者か、負け犬か。結果を求める反骨心こそが、李を突き動かす原動力なのだ。
Number775号(2011/03/24)