MLB機構はウィーバーに出場停止処分を科したが……。

　この一連の騒動を受け、MLB機構は8月2日にウィーバーに6試合、ソーシア監督に1試合の出場停止処分を科したと発表した。

　ここに登場した選手たちの中で野球規則に違反した行為をしたのはウィーバーのみ。そして規則上所属チームの監督も自動的に処分が下される。それが現行規則でできるMLBの対処なのだ。だがＵnwritten Rulesの側面でいえばまったく両成敗になっておらず、この裁定にエンゼルスの選手は誰1人納得できていないだろう。

　この場でＵnwritten Rulesの是非を問うつもりは毛頭ない。

　だが選手たちはこの“暗黙の掟”を胸に抱きながら日々プレーしているのだ。それが破られたと感じた時は、チーム一丸となって対応するのは今も昔も変わらず続いている。そしてこれが、審判でもなかなか裁ききれない“鉄の掟”だということを、観る側も決して忘れてはならない。