青春GOLF ――石川遼に密着! BACK NUMBER
度重なるヘアチェンジに見る、
石川遼ならではの遊び心。
text by
雨宮圭吾Keigo Amemiya
photograph byNIKKAN SPORTS/AFLO
posted2011/08/04 10:30
7月28日から北海道・小樽カントリー倶楽部で行われたサン・クロレラクラシックで新しい髪型を披露。大会は122位で今季3度目の予選落ちとなった
石川遼の新しいヘアスタイルがどうやらまた不評である。
「とんでもなくクール!」と感じている人がどこかにいるのかもしれないが、少なくとも筆者の周りには見あたらない。「遼くん、なんであんな髪型なの?」とか「遼くんがまた変な髪型してるね」といった声が大多数である。
流転する石川のヘアスタイル。
いきなりパーマをかけたかと思えば、左サイドを思い切り刈り込んだアシンメトリー(左右非対称)にしてみたり、ついにはマキロイ風のハードパーマにも挑戦した。
「周りからは切れ! 切れ! と言われてるんですけど(気候の涼しい)全英まではこのパーマでいきます。全米プロの前にはまた変えます。思い切り、夏らしくね」と宣言したものの、いざふたを開けてみたら今度は「(美容師には)ラッパーとジャマイカのイメージと説明された」というツーブロック。
短髪さわやかな遼くんが戻ってくる、と期待していた人々からは、またしても微妙な反応を誘ったのだった。
「髪型に関してはいろいろやりたい気持ちがあるんです」
以前は母親と同じ自宅近くの美容院を行きつけにしていた石川だが、最近ではゆっくり髪を切りに行く時間もないほど忙しくなってしまった。そのため撮影で一緒に仕事をした有名なヘアメークアーティストに出向いて切ってもらっているのが現状だ。
ワークキャップをかぶった時にかっこよく見えるように後ろ髪を伸ばす。襟足を跳ねさせる。そんな風にかぶりたい帽子を前提に髪型を整えることもあったが、基本的に石川からのオーダーは「おまかせ」。一連のヘアスタイルはそのアーティストの手による“作品”ということになる。
ただし、石川の意志がまったく入っていないのかというとそうでもない。
「髪型に関してはいろいろやりたい気持ちがあるんですよ」
ハードパーマを初公開した時、石川はウキウキした表情でそう話していたからである。