岡田ジャパン試合レビューBACK NUMBER

【キリンカップ2009 日本×チリ】
主力抜きでも快勝した
岡田ジャパンが得たもの。 

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木ノ原句望

木ノ原句望Kumi Kinohara

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photograph byNaoya Sanuki

posted2009/05/29 20:00

【キリンカップ2009 日本×チリ】 主力抜きでも快勝した岡田ジャパンが得たもの。<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

決定力不足の不安は残るが、主力を欠いての勝利は大きい。

 2点のリードを奪った日本は、ある程度、相手のプレーに落ち着いて対応できるようになった。それでも、3、4回は決定的なシュートを許して観衆ともども、肝を冷やした。決定的な追加点のチャンスに決めきれない、いつもの決定力不足の顔もちらほらと見せた。まだ試合運びに粗さがあることは否めない。

 とはいえ、日本のメンバーを見れば、この内容は捨てたものではないだろう。3月のバーレーン戦の先発メンバーから6人がケガや日程の影響で入れ替わり、MF中村俊輔、DF闘莉王、DF長友佑都、FW田中達也らは不在、しかも今野泰幸は慣れない左サイドバック、阿部勇樹は久しぶりのセンターバックだった。

2010年W杯出場の手応えを明確に感じた岡田ジャパン。

 岡田監督は、「自分たちがやろうとしていることを、選手は自信を持ってやってくれた。非常に満足。自分たちの財産になる試合だと思う」と収穫の大きさを強調した。岡崎は、「前からプレスをかける、それをやり続けることでチャンスができて、そこから点が取れたことは大きい。自信になる」と言い、また長谷部は、「このチームはやるべきことははっきりしている」と話した。いずれのコメントからも、プレーへの理解度、成熟度アップの手応えを掴んできている様子が感じられる。そして遠藤は、やはり手応えを口にしつつも、「今日いい試合をしても次の試合がダメというのが一番よくない」と冷静に進むべき道を見据えていた。彼らの意識は高い。

 日本はワールドカップ最終予選の残り3試合で勝ち点3を手にすれば、4大会連続の本大会出場が決まる。その3試合で、あるいは本大会で直面するであろう厳しいプレッシャーのことを考えれば、チリとの対戦で選手とチームが得たものは小さくない。

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