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女子短距離界のイマドキ事情。
~「福島世代」の台頭~ 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

PROFILE

photograph byKoji Yamazaki/PHOTO KISHIMOTO

posted2009/06/08 06:00

女子短距離界のイマドキ事情。~「福島世代」の台頭~<Number Web> photograph by Koji Yamazaki/PHOTO KISHIMOTO

女子200mの日本新記録をマークした福島。その容姿と天然キャラで人気急上昇中である

世界の壁を実感した福島が女子短距離界を変える。

 むろん、福島自身こそ、オリンピックに出場して糧を得た選手である。北京で一次予選敗退に終わったあと、福島は涙を浮かべた。

「別世界でした。またここで走りたいです」

 高橋は07年に世界選手権に初めて出場しているが、100m出場後、こんなことを言っていた。

「アップしているときから外国の選手の体の大きさ、そして自分の体ができていないことを実感しました」

 そのときの高橋と同様に、福島もまた、世界のトップクラスのスプリンターのありようを北京で肌身に感じ取ったのである。その刺激が、好調につながっている。その福島に追いつこう、追い越そうと、周囲の選手たちも励んでいるのである。

同世代ライバル対決に注目したい日本選手権。

 6月25日からは日本選手権が行なわれる。

 伝統の大会で、どのような走りが、タイムが見られるのか。56年ぶりの五輪出場スプリンターとなった福島、福島と同級生のライバル高橋、二人を追う渡辺。彼女たちは、世界の厚い壁を乗り越えようと進み続ける。

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#渡辺真弓
#高橋萌木子
#福島千里

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