セリエA ダイレクト・レポートBACK NUMBER
結果至上主義が吹き荒れるセリエA。
新監督たちの今季成績を総チェック!
text by
弓削高志Takashi Yuge
photograph byGetty Images
posted2011/06/11 08:01
7シーズンぶりの優勝を果たしたミランのアッレグリ監督。前チームとなるカリアリ時代の2010年には、年間最優秀監督におくられる「パンキーナ・ドーロ」(金のベンチ)も受賞している
スクデット獲得でも安泰ではないのがセリエAの監督。
開幕後から安定した成績を残していた理論派ジャンパオロから、1月に突如、強面路線のシメオネへと代わったカターニャ。5季連続A残留を決めたまではいいが、シーズン終了後にはシメオネとも契約解消。FW森本貴幸はどちらの監督からも信頼を得ることはできず、不本意そのもののシーズンを送った。森本がチームを去るのかどうかは定かでないが、モンテッラ(前ローマ)の来季監督就任は秒読み段階に入っている。
'11-'12年シーズンに臨む19チーム中(※残る1チームはセリエBプレーオフ中)、新監督に命運を賭けるのは10チーム。結果至上主義で知られるイタリアでは、スクデット監督アッレグリといえども安穏とはできない。
さらに、6月に入ってもたらされた新たなサッカー違法賭博疑惑が国中を震撼させている。セリエBの賭博対象試合として捜査当局から事件関与の疑いありとされているアタランタとシエナには、最悪のケースとしてA昇格取消の可能性も出てきた。セリエAには安泰のベンチなど存在しないのだ。