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12球団を襲う恐るべき「連鎖反応」。
交流戦で分かれた明暗を検証する。 

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村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

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photograph byHideki Sugiyama

posted2011/06/08 13:05

12球団を襲う恐るべき「連鎖反応」。交流戦で分かれた明暗を検証する。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

今オフにはメジャー行きを噂される川崎宗則も交流戦で活躍中。2008年、2009年と連続して交流戦を制覇したソフトバンクにあって、MVPにも選ばれたことも

交流戦始まって以来、セが勝ち越したのは一度だけ。

 ソフトバンクに唯一泥をつけた阪神は、シーズン前にリーグ最強と目された打線が絶不調のまま。18日のオリックス戦から21日のソフトバンク戦で3連続完封負けを喫し、連続無得点も37イニングまで伸ばした。負け数が増えると共に大阪のスポーツ紙には「真弓、真弓」の文字が大連鎖。ファンからの信頼も失墜しきっているようで、友人の阪神ファンなどは現役時代の歌に併せて「まゆみーまゆみーゴーホーム」の大合唱をしたと言っていたから、かなり深刻な状態といえるだろう。

 後半はもはやこじつけにすらなっていない交流戦の連鎖反応について長々と書き連ねてはきたが、何がこの交流戦で最も続いていることかといえば、やはりパ・リーグがべらぼうに強いということである。

 交流戦初年度の'05年から昨年までセ・リーグが勝ち越したのは'09年のみで、優勝チームも'05年、'06年千葉ロッテ、'07年北海道日本ハム、'08年、'09年福岡ソフトバンク、'10年オリックスとパ・リーグのチームしかない。

 そして今年も、6月7日時点での成績が53勝38敗5分けで“我らのパシフィック”がリード。優勝はソフトバンクなんだろうなと思いつつも、屈辱を受けてばかりのセントラルの今後の逆襲に期待する。

 “泣きたかったらグラウンドの、砂を掴んで立ちあがれ。”

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