MLB Column from USABACK NUMBER
フィリーズvs.ヤンキース。
ワールドシリーズ徹底戦力比較。
text by
李啓充Kaechoong Lee
photograph byGetty Images
posted2009/10/29 10:30
1.516とポストシーズンで驚異的なOPSを残したアレックス・ロドリゲス。リーグ優勝を決めたエンゼルス戦後、シャンパンファイトの最中に9年ぶりのワールド・シリーズ制覇への想いを語った
不安はヤンキース、フィリーズともに中継ぎ陣だ。
一方、救援陣だが、抑えは、リベラが期待通り、リッジは期待を上回る活躍。不安は、両チームとも中継ぎ陣だ。
ヤンキースは、リベラへの橋渡し役を期待したチェンバレン、ヒューズが不調であるし、フィリーズも頼れるのはダービンしかいない。中継ぎ陣が信頼しきれないだけに、ゲーム後半に逆転劇が演じられる「おもしろい」試合が多くなるのではないだろうか。
前世紀に26回優勝のヤンキースか1回優勝のフィリーズか?
以上、戦力的にはほぼ拮抗しているので、「勝敗を分けるのは、守備の乱れ、あるいは、監督の采配ミス」と予言しておこう。
伝統ある2チームの対戦。前世紀1回しかワールドシリーズを制していないフィリーズが、今世紀2度目の優勝を達成するのか。それとも、前世紀26回の優勝を誇るヤンキースが今世紀初の優勝を果たすのか、興味は尽きない。